国内初!すべての人にやさしい新世代の自動ドア「ミライロドア」を開発

2024年3月1日、フルテック株式会社、株式会社ミライロ、そして株式会社ハウディは、障害のある方々が安心して利用できる新しいタイプの自動ドア、「ミライロドア」の開発を発表しました。この革新的なプロジェクトは、障害の有無に関わらず、すべての人が快適に生活できる共生社会を実現することを目指しています。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000128722.html

開発の背景

日本では、障害のある人々に対する社会的な配慮が法的にも求められており、2024年4月からは改正障害者差別解消法が施行されます。この法律の下では、民間企業も障害のある人々への合理的な配慮を提供することが義務づけられています。しかし、自動ドアのような日常生活の一部では、障害の有無に関わらず、すべての人にとっての利便性や安全性を高める必要があります。

既存の自動ドアの課題

これまでの自動ドアは、センサー技術の進歩により安全性が向上してきましたが、車椅子ユーザーや視覚障害者など、特定のニーズを持つ利用者にとっては依然として利用が困難でした。例えば、車椅子を使用している人々は、ドアのタッチスイッチが届かず、ドアを開けることができない場合があるという問題が指摘されています。また、視覚障害者にとっては、ドアが開いているのか閉じているのかを判断することが困難で、安全な通行が保証されていない状況がありました。

自動ドア「ミライロドア」の特徴

「ミライロドア」は、スマートフォン連携により、利用者の属性に合わせて開閉速度や運転方法を柔軟に変更できる自動ドアです。目が不自由な方が近づいた際には、誘導のアナウンスをスピーカーから再生する機能や、車椅子ユーザーが近づいた際には、タッチスイッチを押さずともドアが自動で開く機能を搭載しています。これにより、従来の自動ドアが持つ利便性や安全性の課題を大幅に改善し、すべての人が利用しやすい設備へと進化させました。

開発チームの取り組み

ミライロドアの開発には、ミライロ、フルテック、ハウディの三社が協力しました。これらの企業は、障害のある方々の声を反映させるために、「ミライロ・リサーチ」によるアンケート結果を活用し、障害者の視点からユニバーサルデザインの実現を目指しています。また、ミライロが提供するデジタル障害者手帳「ミライロID」を通じて、必要なスマートフォンアプリを簡単にインストールし、利用できるようにしています。

代表者からのコメント

  • 株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内俊哉氏は、「ミライロ・リサーチ」で集めた障害のある方々の声を基に、「ミライロドア」の開発を行い、社会のバリアを解消し、誰もが快適に生活できる社会の実現を目指すとコメントしています。
  • フルテック株式会社 代表取締役副社長 古野元昭氏は、ミライロとの協業を通じて、障害を持つ方々の日常生活における困難を解消し、社会障壁を取り除くことの重要性を強調しました。
  • 株式会社ハウディ 代表取締役社長 浅田風太氏は、IoT技術を活用し、障害種別や属性に応じて自動ドアの運転方法を自動で調整する「ミライロドア」の開発について語り、すべての人にやさしい自動ドアの実現を目指しています。

今後の展望

「ミライロドア」の導入は、官公庁、商業施設、病院、介護施設、公共施設、マンションなど、幅広い施設での利用が見込まれています。これらの施設での導入を通じて、障害のある方々が日常生活で直面する不便や不安を解消し、共生社会の実現に貢献していくことが期待されています。

2024年3月14日には、フルテック株式会社の日比谷オフィスでミライロドアの体験会が開催されます。この体験会では、実際にミライロドアを操作してその便利さを体感することができるため、多くの方の参加が期待されています。

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