神奈川県厚木市で高齢者向け四輪電動スクーターの実証実験が開始

WAMの山本です。北海道じゃないんですが、神奈川県の厚木市(森の里地区)っていうところで、高齢者に特化した四輪電動スクーターの全国初の実証実験が行われています。このスクーターは公道走行が可能で、特に買い物などの短距離移動に便利です。(写真:全国初の公道走行実験を森の里地区でスタートしました

つまり高齢者の新たな足ですね。電動車いすやシニアカーのようであり、それらとは異なります。

条件として運転には普通免許が必要であり、歩道での走行は許可されていません。この実証実験は12月まで続き、その間にスクーターの利便性や存在する課題について詳細に調査される予定です。車両はエコモ財団がハートウェイ社(台湾)の2台(長さ1・37メートル、幅66センチ、高さ1・35メートル、本体重量117キロ)です。

実験の主体と選定された地域

この実証実験は厚木市が主催し、公益財団法人「交通エコロジー・モビリティ財団」が協力しています。実験は交通量が少ない、森の里地区という郊外の分譲住宅地で限定して行われています。

スクーターの特性と市場での位置づけ

この新型の四輪電動スクーターは「ミニカー」に分類され、運転には普通免許が必須です。最高速度は時速15キロで、自転車と同等の速度での移動が可能です。このスクーターは、公道走行に必要なナンバーも取得しており、車とシニアカー(電動車いす)の中間的な機能を有しています。

国内外での展望と多様な利用シーン

このタイプのスクーターは日本ではまだ市販されていないものの、欧米では既に高齢者によって広く利用されています。日本でも、公共交通が不便な山間部や離島、さらには観光地での利用が期待されています。

政府の方針と制度上の課題

国の交通政策審議会は、制度上の課題が残るものの、この「モビリティスクーター」を今後の新しい移動手段として期待しています。

利用者の反応と向き合うべき課題

実験初日には、森の里公民館で年配者を中心に約50人が試乗しました。操作の簡単さや便利性が評価されていますが、運転免許を返納した高齢者には利用のハードルが高いという意見もあります。

今後の方向性と提案

12月15日までに、厚木市は選ばれた住民6人をモニターとして、スクーターの安全性や利便性を詳細に調査します。その結果を基に、交通エコロジー・モビリティ財団は国に対して、このスクーターの普及に向けた提案を行う予定です。

この実証実験は、高齢者の日常生活における移動手段として、新たな選択肢を提供する可能性があります。しかし、そのためには制度改革や利用者の声に耳を傾ける必要があります。この実験が成功すれば、高齢者の生活がより便利で快適になることが期待されます。

Follow me!